ウェルビーイング(Well-being)とは、「心身とも健全で、社会的にも良好な状態」を指し、時に「幸福」と翻訳されることもあります。一方で、ビジネスの世界でハイパフォーマー（High Performer）というと、バリバリ仕事をして成果を出す人を連想することが多く、両者はなんとなく相反する印象を与える言葉かもしれません。

しかし、さまざまな調査から、自分のことを幸福だと感じている人は、創造的で仕事のパフォーマンスが高く、組織とってもポジティブな影響をもたらすことが分かっています。つまり、社員の幸福度を高めることは会社の業績向上につながるということです。よって、社員がハッピーな気持ちで仕事に取り組める環境を作るということは、その社員本人にも会社組織にも同時にメリットがあるという見方ができます。

この考え方に基づき、幸福を感じながら高いパフォーマンスを発揮し、仕事で結果を出せる人を、Well-beingとHigh-Performanceの両方を満たす人として、造語ですがウェルビーイングパフォーマー(Well-Being Performer)と呼ぶことにします。幸福感というものは、その人の周りにも伝播し、チーム全体のパフォーマンスをも高めます。つまり多くのウェルビーイングパフォーマーを育成することは、組織全体のパフォーマンス向上につながります。